我が国の救急医療体制は初期、二次、三次救急医療機関の3種類の病院により構成され、それぞれが機能分担に基づき地域の救急医療を担当しています。夜間、あるいは休日に風邪や発熱で困った場合には夜間・休日診療所(初期救急医療機関)が診療を行います。突然の腹痛や骨折などで入院を必要とする場合は、地域の救急病院(二次救急医療機関)が診療を担当しております。救命救急センター(三次救急医療機関)は、救急隊によって搬入される重篤な傷病者(心筋梗塞、脳卒中、多発外傷、重症頭部外傷、心肺停止など)、あるいは初期・二次救急医療機関で対応が困難なため紹介を受けた重症患者の診療にあたっています。当センターでは診療もさることながら、近隣の救急医療機関、消防との連携を密にし、地域の救急医療が円滑に行われるように調整する役割を担っています。
内因性疾患(心臓血管、脳血管、消化器疾患など):901名
外因性疾患(外傷、中毒、熱傷など) :470名
総数 :1,371名
埼玉県東部地域の主に三次救急を担当しています。当地域は人口約160万人を有する地域に存在する唯一の救命救急センターです。このため、十分な臨床経験を積むことができます。
IVR-CT室を備えた初療で、患者を移動させることなくCTの撮影、IVR、緊急手術の実施が可能です。
また、整形外科チームが救命救急センターに常駐しており、超急性期から共に診療にあたっています。
ERICU18症、後方病床24症の診療と運営を行っています。
院内向け術後ICUとも連携し、救急科専門医取得後、集中治療専門医の取得も可能です。
消化器外科、整形外科、放射線科(IVR)、精神科、集中治療部への出向、各部署での研鑽の実績あり。
その他希望に応じて各診療科での研修可能です。各自のスキルにより、IVR、消化器内視鏡、開腹手術や開胸手術、整形外科手術も当科で行っています。
当院研修医を含む医療スタッフの指導のために、BLS、ACLS、AMLS、PHTLS、JPTECコースを開催しています。希望に応じてインストラクターとなることも可能です。また、それ以外にも、JATECインストラクター3名、DPATインストラクター1名が所属しています。
院内心肺停止を含む院内急変にも対応しています。その際、自らの専門的知識や技術を用い診療にあたるだけでなく、他科の医師や他職種のスタッフと共に診療にあたり、コーディネートする役割も担います。多くの診療科から常時出向を受け入れているため、各科との連携はスムースです。
大学院医学研究科(社会人枠)に所属し、臨床をしながら臨床研究を行うことも可能です。
協力病院へ出向し、さまざまなcommon diseaseの経験を積むことができます。また、二次医療機関での経験が、後述するメディカルコントロールでも役立ちます。
埼玉県東部地域のメディカルコントロールの中核病院として、プロトコールの作成、救急救命士への助言、指導を行っています。